優仁ホームの4つの事業

当施設では入所事業を中心に4つの事業を行っています。入所(作業訓練含む)から退所、また退所後の支援など、最善の生活を利用者と共に考え支援いたします。(優仁ホームの“パンフレット”

  • 入所事業 入所し生活を整え、自己実現や自立に向けた生活支援を行います。
  • 居宅生活訓練事業 アパートでのひとり暮らしに向けた訓練を行います。
  • 保護施設通所事業 ひとり暮らしが継続できるよう支援(アフターフォロー)します。
  • 一時入所事業 地域での生活に疲れてしまった時や不調時などに利用できます。

1. 入所事業(必須事業)

利用者定員は100名で男女は約半々。若い方から高齢の方まで様々な方が入所されています。居室は全て(3室を除く)が個室でプライバシーが守られています。職員は基本的な生活支援のほか、自立に向けた支援を行います。

一人ひとりの抱える問題を共に考え、その人の「持っている能力・できる力」に着目し、生きがいを持てるようお手伝いします。(優仁ホームの“自立支援の考え方”

個別支援計画書について

救護施設では、ご利用者が生きがいを感じたり“その人らしい豊かな生活”を実現するために、一人ひとりの意向を尊重し、日常生活で取り組んでいただく大切な支援内容を『個別支援計画書』として作成しています。

優仁ホームでは利用者一人ひとりに対し、施設全体が『優仁ONE TEAM(ワンチーム)』を合言葉として、職員一丸となって支援を行っていますが、基本は主担当職員と副担当職員の2名で受け持つ体制をとっています。
その担当職員を中心に各専門職(相談員・看護師・栄養士・作業担当職員・預り金担当職員など)が携わり、利用者の希望を伺いながら、その方にとっての自立支援を考慮し、個別支援計画書の立案・作成に当たっています。

また通常は、新規の入所から3~6ヶ月の間で作成し、ご本人の同意を得ながら少なくとも1年に1度は作成し直しています。
利用者それぞれの目標に向けて、あるいは施設で安心して過ごしていただくための主たる支援や生活へのサポートの内容を、“利用者の皆様に温かく丁寧な支援を大切に”との思いで作成しており、その内容を職員間で共有することで、その方にとって必要な対応をもれなく実施するためのツールとしても活用しています。

職員の支援内容

日常生活支援
食事提供、健康管理、相談援助、介護支援(必要に応じて)、居室清掃、金銭管理、代行買い物など
余暇活動
クラブ、行事、外出支援、趣味活動など
日中活動・リハビリ
作業訓練、介護予防体操、日常生活動作や生活習慣の訓練など
自己実現の支援
敷地内作業、就労支援、学習活動など

地域移行支援

入所時にご利用者の将来の展望を伺い、福祉事務所とその目標などを共有します。その方が将来、アパート生活でのひとり暮らしを希望する場合は、ひとり暮らしに向けた施設での訓練を経て、施設で借りている民間アパート(3室)にて居宅生活訓練を行うことができます。この居宅生活訓練を経てから当施設を退所し、本当のひとり暮らしに移行します。

アパートへの移行後は生活が安定するように、福祉事務所の了解の上で保護施設通所事業(通所・訪問・電話相談など)や一時入所事業を利用しながら、ひとり暮らしが継続できるよう支援しています。

ここでは優仁ホームの地域移行において実施している事業をお伝えいたします。

2. 居宅生活訓練事業(任意事業)

地域のアパートでひとり暮らしを希望している入所者が、将来、地域社会の中で健康で安心して暮らしていくための訓練です。施設で借りているアパート(施設外)で一人暮らしを体験しながら生活訓練を行います。

一定期間の訓練を経て、アパート生活が可能となったら退所後のアパートを探し退所することになります。そこからが本当のひとり暮らしのスタートとなります。

対象者

優仁ホームの入所中の方(※居宅生活訓練中は優仁ホームの在籍となります)

訓練内容

自立生活(アパート生活)に必要な訓練全般

日常生活訓練
食事・洗濯・掃除、必要なお金の使い方、生活リズムを整えるなど
社会生活訓練
交通機関の利用、通院、買い物、対人関係の構築など
その他
服薬、ゴミの分別、戸締り、火の元確認、休みの過ごし方など

備考

  • 訓練期間は最長2年間。
  • 途中で継続が難しくなったときは、優仁ホームに戻ることができます。

3. 保護施設通所事業(任意事業)

優仁ホームを退所して、アパートでのひとり暮らしを始めた方が、継続して安心した生活を送ることができるように3つのサービス(通所・訪問・電話相談など)を行います。

対象者

福祉事務所から、ひとり暮らしを継続するに当たり、当施設への通所や職員による自宅訪問が必要と判断された方

事業内容

通所事業
優仁ホームに通い、居宅生活訓練と同じく職員と日々の状況(健康・食事・金銭管理・買い物・就労指導など)を確認し、施設内作業に参加することで生活リズムを整えます。
訪問事業
職員がその方のアパートを訪問し、生活上の必要な指導を行うほか、通院付き添い、薬や金銭管理の支援を行います。
電話相談
日常的な相談、関係機関の連絡調整などを行います。

費用について

本人負担
施設での食事などの実費は自己負担となります。基本的には、通所し昼食をとる方がほとんどです。
福祉事務所負担
事業運営における事務的な費用は福祉事務所より支払われます

4. 一時入所事業(任意事業)

地域生活をしている方が、健康上の問題や生活上の課題などがある場合、優仁ホームに短期間入所できる事業です。
このほか、施設入所を希望している方の短期入所体験や、DV被害者などの保護など緊急一時入所も行っています。

利用期間

原則7日を限度とし、福祉事務所の許可がある場合、1か月間まで延長可能です。

利用料

利用料は措置費の額が基準となっており、本人の負担と福祉事務所の負担に分けられます。

本人負担
一日2,100円 ※1泊2日で4,200円
福祉事務所負担
保護施設事務費の日割り分は福祉事務所より支払われます。

※費用については(本人負担・福祉事務所負担共に)生活保護基準額の状況や諸条件により変動することがあります。