優仁ホームでは毎月、利用者を対象に“一人暮らし(居宅生活)”に向けて必要なことなどを学ぶ「居宅生活講座」を開催しています。
全体の計画や調整は地域支援部署がまとめていますが、講師は内容に合わせて職員(相談員・看護師・栄養士・生活支援職員、地域支援職員など)が担うことで、施設全体(ONE TEAM)で自立支援~地域移行を推進しています。
利用者の参加は自主参加を基本としており、“一人暮らし”に向けた、個別の具体的訓練(生活支援の中で進める自立支援)とは異なり、座学を基本に「グループダイナミクス(個人が集団に与える影響と集団が個人に与える影響が双方向に作用する集団力学)」を意図したものです。他利用者と共に学び、意見や悩み、取り組みなど他者の生の声を聞くことで、自身の取り組みを振り返る機会にもなっています。参加者は回を重ねるたびに、少しずつ増えており、一人暮らしを希望する方が増えていることが伺えます。
優仁ホームでは、「居宅生活訓練(実際のアパートでの一人暮らしの訓練)」を事業化していますが、施設内で取り組める一人暮らしに向けた訓練はたくさんあります。居宅生活講座を通じて、利用者の自立の気持ちを育み、チャレンジのためのヒントになればと願っています。
テーマの紹介(一部)
・生活保護制度について
・居宅生活訓練について
・生活リズムについて
・衛生保持と整理整頓について
・金銭管理の重要性
・グループホームについて
・救護施設について
・防災の知識
・食事の重要性
・服薬・健康管理について
・地域生活を送っている方(卒業生)の話を聞こう
・保護施設通所事業について