優仁ホームでは入所時にご利用者の将来の展望を伺い、福祉事務所とその目標などを共有します。その方が将来、アパート生活でのひとり暮らしを希望する場合は、現在の本人のできること、課題となっていることなどを見極め、ご本人と共有しながら生活(自立)支援を行っていきます。
当施設は、ひとり暮らしに向けた施設での訓練を経て、施設で借りている民間アパート(3室)にて居宅生活訓練を行うことができます。この居宅生活訓練を経てから当施設を退所し、本当のひとり暮らしに移行します。
アパートへの退所後はその生活が安定するように、福祉事務所の了解の上で保護施設通所事業(通所・訪問・電話相談など)や一時入所事業を利用しながら、ひとり暮らしが継続できるよう支援いたします。
ここでは優仁ホームの地域移行において実施している事業をお伝えいたします。
居宅生活訓練事業(任意事業)
地域のアパートでひとり暮らしを希望している入所者が、将来、地域社会の中で健康で安心して暮らしていくための訓練です。施設で借りているアパート(施設外)で、一人暮らしを体験しながら、生活訓練を行います。居宅生活訓練では、土日を除く毎日、施設に通い、職員と日々の状況(健康・食事・金銭管理・買い物など)を確認し、施設内作業に参加することで生活リズムを整えます。一定期間の訓練を経て、アパート生活が可能となったら、退所後のアパートを職員と一緒に探し、具体的な退所後の生活を調えてから施設を退所することになります。そこからが本当のひとり暮らしのスタートとなります。
対象者
優仁ホームの入所中の方(※ 居宅生活訓練中は優仁ホームの在籍となります)
訓練内容
自立生活(アパート生活)に必要な訓練全般
- 日常生活訓練(食事・洗濯・掃除・必要なお金の使い方・生活リズムを整えるなど)
- 社会生活訓練(交通機関の利用・通院・買い物・対人関係の構築など)
- その他(服薬・ゴミの分別・戸締り、火の元確認、休みの過ごし方など)
備考
- 訓練期間は最長2年間。
- 途中で継続が難しくなったときは、優仁ホームに戻ることができます。
- 優仁ホーム入所中の方を対象とした事業であり、別途 利用料は不要です。
保護施設通所事業(任意事業)
優仁ホームを退所して、アパートでのひとり暮らしを始めた方が、継続して安心した生活を送ることができるように3つのサービス(通所・訪問・電話相談など)を行います。
対象者
福祉事務所から、ひとり暮らしを継続するに当たり、当施設への通所や職員による自宅訪問が必要と判断された方
事業内容
- 通所事業
優仁ホームに通い、居宅生活訓練と同じく職員と日々の状況(健康・食事・金銭管理・買い物・就労指導など)を確認し、施設内作業に参加することで生活リズムを整えます。 - 訪問事業
職員がその方のアパートを訪問し、生活上の必要な指導を行うほか、通院付き添い、薬や金銭管理の支援を行います。 - 電話相談
日常的な相談、関係機関の連絡調整などを行います。
費用について
- 本人負担
施設での食事などの実費は自己負担となります。(基本的には、通所し昼食をとる方がほとんどです) - 福祉事務所負担
事業運営における事務的な費用は福祉事務所より支払われます
一時入所事業(任意事業)
地域生活をしている方が、健康上の問題や生活上の課題などがある場合、優仁ホームに短期間入所できる事業です。
このほか、施設入所を希望している方の短期入所体験や、DV被害者などの保護など緊急一時入所も行っています。
利用期間
原則7日を限度とし、福祉事務所の許可がある場合、1か月間まで延長可能です。
利用料
利用料は措置費の額が基準となっており、本人の負担と福祉事務所の負担に分けられます。
- 本人負担
一日2,100円 ※1泊2日で4,200円 - 福祉事務所負担
保護施設事務費の日割り分は福祉事務所より支払われます
※費用については(本人負担・福祉事務所負担共に))生活保護基準額の状況や諸条件により変動があります。