利用者代表委員会の歩み①

~安心して、その人らしい生活が送れるように~

 今から61年前、昭和38年9月に優仁ホームは開設されました。当時も定員100名の施設でしたが、今のような個室ではなく、10畳ほどの部屋に5~6人が生活していたそうです。プライバシーの考えもあまりない時代です。
 それでも、それぞれの個性を大切に受け止め、助け合い、認め合い、笑ったり、喧嘩したりしながら、「大家族のように生活をしていたんだよ」と、入所歴が長いご利用者の方々や先輩職員から聴かせてもらったことがありました。でもきっと、なんでも一緒の生活は、楽しいことばかりではなく、我慢することも多かっただろうなと思います。
 平成8年、優仁ホームは全面改築に向けて動き出し、平成11年に全ての改築工事を終え、冷暖房完備の個室での生活へと変化をしました。改築に向けて、「人としての尊厳が守られるような暮らしを」という願いを込め、主役であるご利用者自身の希望や意見が反映された住まいにするためには、どうしたら良いだろうかと職員間で色々考え”皆さんの意見を聞かせて欲しい”とご利用者の方々に相談し、『改築実行委員会』という委員会が誕生したそうです。
 委員会で意見交換をしていうちに、改築のことだけではなく、集団生活で日々抱えている悩み、今まで職員や周りの人に気を遣って我慢していることなど、生活者として感じている様々な思いを知ることができたそうです。そのようなご利用者の気持ちを受け止め“安心して、その人らしい生活”が送れるようにと、『改築実行委員会』から『利用者代表委員会』へと改名。
 今もなお、当時の思いを引き継いだ”利用者主体”の伝統的な委員会として、代表委員の方々が明るく活発に活動をされているのです。

こんにちは!私たちが利用者代表委員です!

大切なことは自分たちで考えていく。自分たちで解決していく。今いる環境で心地よく、楽しく暮らすために、
自分らしく生きていくために、そんな「想い」が集まる場所。それが利用者代表委員会です。
優仁ホームの『縁の下の力もち!』代表委員のみなさん、これからもどうぞよろしくお願いします。